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雑談配信のお題の作り方。分類と使い回しのコツ
雑談配信で、いちばん困るのは、話すことが途切れた瞬間かもしれません。その場で思いつくのは、意外に難しいものです。お題をあらかじめ用意しておけば、沈黙の不安は、かなり減ります。この記事では、お題の作り方、分類のしかた、答えにくい問いの避け方、使い回しの管理を、順番に説明します。
お題を用意する理由
雑談配信は、台本がない分、話の流れが配信者の頭の中だけにあります。話題が切れたとき、頭の中で次の話題を探している間は、配信に空白ができます。見ている人は、その空白の間に、別の配信へ移ってしまうことがあります。お題を用意する目的は、この空白を短くすることです。
もう1つの目的は、話の方向を、少し変えられることです。ある話題が長く続いて、視聴者が置いていかれているときに、お題を挟んで、全員が参加しやすい話題に切り替えられます。お題は、話を盛り上げる仕掛けというより、配信の進行の補助です。
いいお題の条件
お題には、使いやすいものと、使いにくいものがあります。使いやすいお題には、いくつかの共通点があります。
- 答えるのに、専門知識が要らない。誰でも、1つは答えが浮かぶ。
- 1分ほど話せる広がりがある。「はい」「いいえ」で終わる問いは、続きにくい。
- 視聴者がコメントで答えやすい。短い言葉で答えられる問いは、コメントが集まりやすい。
- 配信者自身も話せる。自分の答えを持っていないお題は、会話が進みにくい。
- 個人情報に踏み込まない。答えたくない人が、気まずくならない。
たとえば、「好きな食べ物は何ですか」は、答えやすいですが、1言で終わりがちです。「好きな食べ物ベスト3」にすると、理由を話せるので、広がりが出ます。「最近買ってよかったもの」のように、具体的な経験を聞く問いも、話が広がりやすい形です。
お題の分類
お題を、種類ごとに分けておくと、その場の雰囲気に合うものを選びやすくなります。種類は、たとえば次のように分けられます。
| 分類 | 特徴 | お題の例 |
|---|---|---|
| 思い出 | 過去の経験を語る。話し手の人柄が出る | 子どものころの夢、初めて買ったゲーム |
| もしもの話 | 想像で答える。正解がなく、盛り上がりやすい | 無人島に1つだけ持っていくなら、透明になれたら何をする |
| いまの話 | 最近の出来事。話題が新しい | 最近ハマっていること、今日あった小さな出来事 |
| 好みの話 | 好き嫌いを選ぶ。コメントが集まりやすい | 好きな食べ物ベスト3、朝と夜のどちらが好きか |
| これからの話 | 予定や目標を語る | 今年中にやりたいこと、行ってみたい国 |
| 配信の話 | 配信やゲームそのものについて話す | 配信を始めたきっかけ、最近見た他の配信 |
分類ごとに、配信の場面を考えると使い分けが見えてきます。配信の冒頭で、場を温めたいときは、答えやすい「好みの話」や「いまの話」が向いています。話が深まってきたら、「思い出」で人柄を出します。話が詰まったら、「もしもの話」で、明るく切り替える。このように、役割を決めておくと、お題の選び方に迷いません。
お題を作る手順
- 分類の枠(思い出、もしもの話など)を決め、それぞれに5〜10個ほど、お題を書き出す
- 書いたお題を、実際に自分で答えてみる。1分話せないものは、言い換える
- 個人情報に踏み込むもの、答えにくいものを外す
- 視聴者が短く答えられるか、コメントのしやすさを見直す
- 一覧にまとめ、配信中にすぐ見られる場所に置く
- 配信のたびに、使ったお題の反応を見て、増やしたり減らしたりする
最初から完璧な一覧を作る必要はありません。10個ほどで始めて、配信のたびに足していく形が、続けやすいです。視聴者から出たお題は、次回の配信で使えます。コメントで「こんな話が聞きたい」と言われたものを、メモしておくだけで、一覧は育ちます。
避けたい話題
お題を選ぶときは、避けたほうがよい話題も、頭に入れておきます。
| 避けたい種類 | 理由 |
|---|---|
| 住所、勤め先、学校、家族構成など | 個人の特定につながる。答えたくない人が気まずくなる |
| 年齢、体型、収入、恋愛関係など | 人によって、答えにくい。比較も生まれやすい |
| 政治、宗教、特定の人や団体への批評 | 意見が分かれ、配信の雰囲気が荒れやすい |
| 他の配信者や視聴者の悪口になりやすい話題 | 人を傷つける。配信サイトの規約に触れることもある |
| 病気や不幸な出来事を、軽く扱うもの | 見ている人の中に、当事者がいるかもしれない |
これらは、絶対に話してはいけない、という意味ではありません。配信者の方針や、視聴者との関係によって、扱える範囲は違います。ただ、お題として、不特定多数に投げかける場合は、誰もが答えやすいものを選ぶほうが、安心です。
お題ガチャを使うタイミング
トークテーマガチャは、雑談配信で話が途切れたときに、カプセルを回してお題を引く、無料のツールです。カプセルをクリックするかSpaceキーを押すと、カプセルが揺れ、お題が大きな文字で現れます。お題は、利用者が自由に書き直せます。無料版は、先頭の10行が対象です。
ツールにお題を任せる利点は、「何を話すか」を考える負担が、ガチャを回す一瞬に、置き換わることです。話題を探している間の沈黙が、「ガチャを回す」という動作と演出で、間として成り立ちます。視聴者にとっては、ガチャが回るのを見ているだけでも、配信の流れが保たれます。
使いどころは、次のような場面です。
- 配信の開始直後。まだコメントが少ないとき、最初の話題を決める
- 話が途切れたとき。沈黙が続く前に、1つ引く
- コメントが少ない時間帯。視聴者に答えを書いてもらう、呼び水にする
- 配信の終わり際。最後のお題で、今日の振り返りに繋ぐ
ガチャの注意点も、知っておくと便利です。無料版は、毎回、全部のお題から同じ確率で選ぶので、続けて同じお題が出ることがあります。一巡するまで重ならないようにする設定は、有料版にあります。無料版で、同じお題が出たときは、「同じお題が出ましたね。前に話した内容と、少し変わったかもしれません」のように、話を広げると、むしろ会話のきっかけになります。
OBSでの表示
ブラウザソースとして、ツールのURLを入れます。入れ方は、ブラウザソースの入れ方の手順ページをご覧ください。お題を書き換えたあと、「表示専用にする」を押すと、パネルが消えて、カプセルとお題だけが残ります。最初からその状態で開く場合は、URLの最後に #clean を足します。ゲーム画面の上に重ねるときは、お題の文字が小さく見えすぎないか、OBSの画面で確かめてください。
雑談の配信画面では、配信者のカメラの映像や、コメントの表示が、すでに大きな面積を占めていることが多いです。お題の表示は、それらと重ならない位置に置きます。お題の長さが、画面からはみ出さないよう、40字ほどの短い問いにしておくと、収まりやすくなります。
お題を出したあとの、話の広げ方
お題は、出すだけでは機能しません。出したあとの動き方で、会話の質が決まります。基本の流れは、次の3段階です。
- まず、配信者が自分の答えを短く話す。見本があると、視聴者が答えやすくなる
- 視聴者に、コメントで答えてもらうよう促す。答えの形(一言、ベスト3など)を示すと、書きやすい
- コメントを数件拾って、反応する。同じ答えが多ければ、「同じ人が多いですね」と共有する
コメントが少ない配信では、視聴者の答えを待ちすぎないことも大切です。待っても書き込みがないときは、配信者の答えを続けて話し、コメントが来たら拾います。コメントがなくても成立する話し方を、あらかじめ考えておくと、焦りません。
反対に、コメントが多いときは、全部を拾おうとしないことです。流れの速いコメント欄では、拾えないものが出ます。「たくさん書いてくれてありがとうございます。全部は読めていないので、気になったものを拾っていきますね」のように、先に断っておくと、読まれなかった人の不満が減ります。
視聴者からお題を集める
お題は、配信者だけが作るものではありません。視聴者から集めると、ネタ切れを防げるうえ、参加している感覚も生まれます。集め方には、いくつかの方法があります。
- 配信中に、コメントで募集する。「次に聞きたい質問があれば、書いてください」と伝える
- 概要欄やSNSの投稿で、募集の期間を決めて集める
- 配信中に出た質問を、メモしておき、後日お題として使う
集めたお題は、そのまま使わず、配信者の側で確認してから使います。個人情報に踏み込む問いや、特定の人を傷つけうる問いが混ざることがあるためです。使わなかったお題には、理由を説明する必要はありませんが、「今回は見送らせてください」と一言添えると、投稿した人に誠実です。採用したお題を使うときは、「◯◯さんからいただいたお題です」と紹介すると、投稿した人に喜ばれます。ただし、表示名を出してよいかは、事前に確認しておくと安心です。
季節や時期のお題の考え方
季節や時期に合わせたお題は、話題にしやすく、視聴者にも身近です。春なら新生活や花見、夏なら夏休みや暑さ対策、秋なら食べ物や行楽、冬なら年末年始や寒さ、といった具合です。ただし、地域によって季節の感じ方は違うので、「今の季節」に決めつけず、「この時期にやること」のように聞くと、答えやすくなります。
季節のお題は、通年のお題と別に管理します。使える時期が限られるため、使った後は「来年用」として取っておきます。一覧の中に、時期の欄を作り、いつ使えるかを書いておくと、探す手間が減ります。
お題の使い回しと管理
お題は、使い回すことを前提に考えます。同じお題でも、日が違えば、視聴者も、配信者の気持ちも違うので、話の内容は変わります。使い回しの管理で意識したいことは、次の通りです。
- 使ったお題と、日付を記録する。短い期間に、同じお題を使わないようにする
- 反応が良かったお題に印を付ける。良い反応が出たお題は、季節を変えて、もう一度使う
- 季節や時期に合わせたお題を、別枠で用意する(夏休み、年末など)
- 古いお題は、少しだけ言い換えて、新しい問いとして出す
- 配信の長さに合わせて、お題の数を決める。1時間なら、2〜3個で足りることが多い
お題の一覧は、ガチャの入力欄だけに置かず、別のメモにも控えておきます。ブラウザの保存領域は、OBS側と日ごろ使うブラウザ側で分かれていることがあり、消えた場合に困るからです。
お題の数について補足します。1回の配信で、何個のお題を使うかは、配信の長さと、視聴者のコメントの量で決まります。コメントが盛んに続く配信では、お題が1つでも、1時間話が続くことがあります。逆に、静かな配信では、お題を多めに用意しておく必要があります。お題が余ることは、問題ではありません。余った分は、次回に回せます。足りなくなることのほうが困るので、迷ったときは、少し多めに用意します。
お題を引く前に、「今日は、どんな話が聞きたいですか」と、視聴者に尋ねる方法もあります。ガチャの結果と、視聴者の希望が重なれば、そのまま進めます。ずれていれば、もう一度引くか、視聴者の希望を優先します。お題は、配信を縛るものではなく、助けるものです。柔軟に扱ってください。
よくある失敗
| 失敗 | 起きること | 対策 |
|---|---|---|
| お題が堅すぎる | 視聴者が答えにくく、コメントが集まらない | 身近な経験を聞く問いに変える |
| 毎回同じお題を出す | 常連さんが、飽きる | 日付を記録して、間隔を空ける |
| お題に頼りすぎる | 会話が、お題の消化になる | お題は呼び水にして、コメントの話に戻る |
| 答えにくいお題が出た | 気まずい空気になる | 事前に、個人情報に踏み込むものを外す |
| お題の文字が長い | 画面からはみ出す、読みにくい | 短い問いにする |
最後に、お題とコメントの関係について触れます。コメントの量が少なくても、落ち込む必要はありません。視聴者は、読むだけの人も多く、答えを書かない人も、話を聞いて楽しんでいることがあります。お題を出して、コメントが少なかったときも、配信者が楽しそうに話していれば、それ自体が配信の価値になります。
チェックリスト
- お題を、分類ごとに分けて、5個以上ずつ用意した
- 自分で答えてみて、1分話せるかを確かめた
- 個人情報に踏み込む問いを外した
- 使ったお題の日付を記録する方法を決めた
- お題の一覧を、ツールとは別のメモにも控えた
- OBSの画面で、お題の表示が収まるかを確かめた
- お題を出すタイミング(開始直後、途切れたとき)を決めた
まとめ
お題づくりは、特別な才能より、準備の積み重ねです。答えやすい形の問いを作り、分類して、使った記録を残す。それだけで、雑談配信の安心感は大きく変わります。お題をその場で選ぶ負担を減らしたいときは、トークテーマガチャのような無料のツールが役立ちます。お題はコメントの呼び水として使い、視聴者との会話を中心に据えるのが、続けやすい形です。