kamitool > 読みもの > 配信前チェックリスト|音声・映像・ツール・告知・終了後
配信前チェックリスト|音声・映像・ツール・告知・終了後
配信が始まってから気づく問題は、たいてい、始まる前に確認できたものです。マイクが入っていない、前回の数字が残っている、休憩用の画面が「まもなく始まります」のまま。この記事は、確認の項目を、音声、映像、ツール、告知、終了後の5つに分けて、表と手順にまとめたものです。待機画面、配信開始カウントダウン、離席中画面の使いどころにも触れます。
チェックリストを持つ理由
配信は、始まると止めにくい作業です。配信中に問題が起きても、すぐには直せず、視聴者に見えている状態で対応することになります。事前に確認できる項目は、始まる前に済ませておくと、配信中の注意を、内容に向けられます。
チェックリストは、記憶を当てにしないためのツール、ではなく、手順を固定するための紙一枚です。毎回同じ順番で確認すれば、抜けが減ります。ここで挙げる項目は、一般的なものなので、自分の配信に合わせて、足したり、減らしたりしてください。
| 区分 | 確認すること | 目安の時間 |
|---|---|---|
| 音声 | マイク、ゲーム音、BGMの音量、ミュートの状態 | 配信の15〜10分前 |
| 映像 | 各シーンの映り方、カメラ、解像度、設定パネルの映り込み | 配信の10〜5分前 |
| ツール | 数字の値、待機画面の文、カウントダウンの設定 | 配信の5分前 |
| 告知 | タイトル、説明欄、告知の文、ルールの表示 | 配信の前日〜直前 |
| 終了後 | 配信の停止、録画、保存、数字の控え、次回の準備 | 配信の終了直後 |
目安の時間は、一つの例です。配信の頻度や、準備の量に合わせて、自分に合う時間配分にしてください。
音声と映像の確認
音声の確認
視聴者が離れる理由として、音の問題は大きいものです。映像が多少荒れていても、音が聞き取れれば、見続けてもらえることがあります。反対に、音が出ていない配信は、すぐに離脱されやすくなります。
- OBSのミキサーで、マイクの音量メーターが、声に合わせて動くことを確認する
- ふだんの声で話し、メーターが、半分から上の範囲に収まる音量にする。叫んだときに、上限に張り付かないことを確認する
- ゲームの音、BGM、通知音の音量を、声が聞き取れる大きさにそろえる
- ミキサーのミュートのスイッチが、意図した状態か確認する
- ヘッドホンで、自分の配信の音を聞き、反響やノイズがないか確認する
- 配信先のプレビュー、または限定公開で、実際に視聴して、音が出ているか確かめる
声が出ているかを、画面の上で確認する方法として、このサイトのマイク音量メーターがあります。喋ると5本の棒が動くだけのシンプルな表示で、本人にとっては、マイクが生きているかの確認に、視聴者にとっては、いま声が出ている目印になります。このメーターは、ブラウザが直接マイクを聞いているため、OBSのミキサーとは、別の値を見ています。OBSで、ノイズゲートなどのフィルターをかけている場合、ミキサーでは音が出ていなくても、このメーターは動くことがあります。確認の補助として使い、最終的には、実際に視聴して確かめてください。
映像の確認
- 配信で使う全シーンに、順番に切り替えて、映像が出ているか確かめる
- カメラの映像が、期待した位置に、期待した大きさで映っているか確認する
- キャンバスと出力の解像度が、意図したとおりか、設定の映像の項目で確認する
- 設定パネルや、確認用の枠が、映り込んでいないか確認する。ブラウザソースのURLに、設定を開くための記号(#edit)が付いていないかも見る
- ゲームや作業の画面が、正しいウィンドウを映しているか確認する
- 画面に映したくない情報(通知、メール、ほかのウィンドウ、個人情報)がないかを確認する
- デスクトップ通知を、配信中は出ない設定にしておく
画面に映る個人情報は、見落としやすい部分です。通知のポップアップ、ブラウザのタブ、ブックマーク、デスクトップに置いたファイルの名前などが、意図せず映ることがあります。配信用のブラウザやユーザーを分けておくと、映り込みが減ります。
ツールの確認
数字や文を、ブラウザソースのツールで出している場合、配信前に値を確かめます。このサイトのツールで、確認が必要になりやすい点を、表にまとめます。
| ツール | 確認すること |
|---|---|
| 目標カウンター(/tools/goal/) | OBSの画面で、今の数が、思っていた数になっているか。数はブラウザの保存領域に残るため、前回の続きから始まる。別の画面で開いたものとは、保存先が別になることがある |
| マルチカウンター(/tools/counter/) | 各カウンターの数が、始めたい値か。キー操作が動くか |
| 告知ティッカー(/tools/ticker/) | 流す文が今日の内容か。文を増やしたとき、速さの数字を見直したか |
| 待機画面(/tools/standby/) | 場面に合った文になっているか(配信前、休憩中、終了後) |
| 配信開始カウントダウン(/tools/countdown/) | 数え方(開始時刻で、分数で)と、時刻や分数が正しいか |
| 離席中画面(/tools/away/) | 切り替えのホットキーが動くか。文の内容が合っているか |
特に、数字が残るしくみは、確認を忘れやすい点です。目標カウンターの数は、ブラウザの保存領域に書き込まれ、再び開くと、前回の続きの数から始まります。新しい配信で0から数えたいなら、「今の数を0に戻す」を使います。設定ごと消す「初期設定に戻す」とは別の操作です。違いは、数字が残るしくみを説明した記事にも書いています。
待機画面・カウントダウン・離席中画面の使いどころ
配信の前後や途中で、画面を覆う3つのツールは、役割が似ていますが、使う場面が違います。
| ツール | 使う場面 | 伝えること | 設定のポイント |
|---|---|---|---|
| 待機画面(/tools/standby/) | 配信前、休憩のあいだ、配信のあと | 始まる前、休憩中、終了、のいずれか | 場面ごとに文を変えた3つのURLを作り、別のシーンに入れる。文字の大きさは40〜180、初めは96 |
| 配信開始カウントダウン(/tools/countdown/) | 開始の少し前から、開始まで | あと何分で始まるか | 時刻で数えるなら「開始時刻で」、分数なら「分数で」。日をまたぐ配信は「分数で」 |
| 離席中画面(/tools/away/) | 配信の途中の、短い席外し | すぐ戻ること | 切り替えのホットキーを決める。マイクの扱いを決める |
待機画面と離席中画面は、どちらも画面全体を覆う背景です。待機画面は、配信が始まる前や終わったあと、休憩のように、少し長めに画面を出す場面、離席中画面は、配信の途中の、数分だけ席を外す場面と、使い分けると、視聴者に状況が伝わります。
配信開始カウントダウンは、「開始時刻で」の場合、今日のその時刻までの残りを数えます。いまの時刻が、開始の時刻を過ぎていると、数字は0になり、終わりの文が出ます。23:50に00:10を入れても、翌日の時刻を数えるのではなく、すぐに終わりの文が出ます。日をまたぐなら、「分数で」を選んでください。「分数で」の数え方は、OBSでソースを表示した瞬間から始まるので、シーンを切り替えるたびに数え直されないか、ブラウザソースの設定(シーンがアクティブになったときの更新)も確認します。最初から数え直すには、ソースの右クリックメニューから「更新」を選びます。
離席のときは、画面を切り替える前に、一言声に出して伝えておきます。戻る際は、シーンを戻す前に、マイクがどうなっているかを見ておきます。離席中のシーンでは、ゲームの音やマイクが、そのまま流れるかどうかを決めておきます。ミュートにするなら、その手順も含めて、ホットキーで切り替えられるようにしておくと、慌てずに済みます。
告知の確認
- 配信のタイトルが、今日の内容に合っているか。前回のタイトルのままになっていないか
- 説明欄に、必要な情報(内容、時間、注意事項)が書かれているか
- サムネイルや、告知画像が、今日の配信のものか
- 告知ティッカーに入れた文に、日付や曜日が入っている場合、今日の日付と合っているか
- コメントのルールや、お願いが、画面か説明欄に出ているか
- SNSなどでの事前告知の時刻と、開始時刻が合っているか
- 使う素材(BGM、画像、書体)の利用条件を確認済みか
告知ティッカーに入れる文は、日付や時刻のように、時間で変わる言葉を避けると、毎回直す手間が減ります。毎回同じ内容のお知らせと、その日だけのお知らせを分けて、その日だけのものは、配信前に見直す項目としてチェックリストに入れておきます。
配信直前の手順
- 配信の10分ほど前に、待機画面のシーンに切り替える
- 音声、映像、ツールの確認を済ませる
- 配信先の管理画面で、タイトルと公開範囲を確認する
- 配信を開始し、待機画面の状態で、配信先のプレビューを見る
- 音声が出ているか、画面が映っているかを確かめる
- カウントダウンが0になる、または開始の時刻になったら、最初のシーンに切り替える
- 挨拶をして、コメントが読める状態か確認する
待機画面で配信を始めて、視聴者が入ってきても、画面が映っている状態にしておくと、始まるまでの時間を、無駄にしません。待機画面の上で、音楽を流す場合は、その音楽の利用条件も、確認しておきます。
状況に応じて足す項目
配信の状況によって、追加で確認したい項目があります。
| 状況 | 足す項目 |
|---|---|
| 初めて配信する日 | 限定公開で、数分の試し配信をする。音声と映像を、別の端末で確認する |
| 長時間の配信 | 休憩の予定を決める。保存容量とパソコンの電源を確認する。離席中画面と、待機画面(休憩用)を準備する |
| 企画もの(数を数える、目標を追う) | 数字の初期値と、数え方のルールを決める。数字のツールが、キー操作で動くか確認する |
| ゲストを呼ぶ | 音声の聞こえ方、お互いの声の大きさ、画面に映してよい範囲を、事前に決める |
| 新しい機材や設定を使う | 本番の前に、試し配信で動作を確認する。直前に設定を変えない |
直前に設定を変えると、新しい問題を呼び込むことがあります。気になる変更は、配信の直前ではなく、余裕のある日に行い、試し配信で確かめてから、本番に使います。
確認の時間を短くする工夫
確認項目が多いと、続けるのが負担になります。次の工夫で、所要時間を短くできます。
- 毎回変わらない項目(解像度、ホットキーなど)は、月に一度の見直しにして、毎回の確認から外す
- 毎回確認する項目は、10個以内に絞って、紙かメモアプリに印刷、または保存しておく
- 確認の順番を固定する。「音声、映像、ツール、告知」の順に、毎回同じ流れで確かめる
- シーンを切り替えるショートカットを決めておき、全シーンの確認を、キーを押すだけで済ませる
- 設定済みのURLを控えておく。待機画面やカウントダウンの設定を、毎回作り直さずに済む
確認のあとで、「問題なし」と書き留めておくと、記録が残ります。後日、問題が起きたときに、どの時点から変わったのかを、振り返る手がかりになります。
終了後の確認
- 配信を停止した。録画も止めた
- 配信先のページで、配信が終了した表示になっているか確認する
- 録画ファイルが保存されているか、容量が足りているかを確認する
- 数字(回数、目標までの数)を控える。次回、続きから数えるなら、値をメモしておく
- 画面に映り込んだ個人情報がないか、アーカイブを見直す
- 次回の予定を決めて、告知の準備をする
- 今回の配信で気づいた問題を、チェックリストに書き足す
終わり際に、待機画面(終了用の文)に切り替えてから、配信を止めると、突然映像が切れる印象を避けられます。「ご視聴ありがとうございました」のような文を出しておくと、見ていた人に、終わりが伝わります。
チェックリストの育て方
最初から完璧なリストを作ろうとせず、配信のたびに、問題が起きたことを書き足していくと、自分に合った形になります。起きた問題は、次のように記録します。
| 日付 | 起きたこと | 原因 | リストに足す項目 |
|---|---|---|---|
| 記入例 | 休憩画面が、配信前の文のままだった | 確認を忘れた | 全シーンを切り替えて、待機画面の文を確認する |
これは書き方の例で、実際に起きたことの記録ではありません。リストが長くなりすぎたら、毎回確認する項目と、月に一度見直す項目に分けます。
配信前に慌てないための準備
配信の直前に問題が見つかると、時間に追われます。前日までに済ませられることは、前日に済ませておくと、当日が楽になります。
- 前日:告知の文、サムネイル、配信のタイトルと説明欄を準備する
- 前日:使うツールのURLを控え、OBSのソースに入れる。待機画面の文を、場面ごとに作る
- 当日の朝:パソコンの再起動、更新の確認、空き容量の確認をする
- 配信の1時間前:ゲームやソフトを起動し、ログイン状態を確認する
- 配信の15分前:音声と映像の確認を始める
パソコンの更新は、配信の直前に始まると、時間を取られます。大きな更新は、配信のない日に済ませておく、という考え方もあります。
まとめ
配信前の確認は、音声、映像、ツール、告知、終了後の5つに分けると、抜けが減ります。待機画面、カウントダウン、離席中画面は、それぞれ、配信前後、開始直前、途中の短い席外し、という使いどころがあります。数字が残るしくみ、カウントダウンの数え方の違い、ホットキーの設定は、特に忘れやすい点です。チェックリストは、配信のたびに書き足して、自分用に育ててください。