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歌枠のセットリストの作り方と運用。事前に決める項目とリクエスト対応

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歌枠の配信は、雑談やゲームの配信と違い、曲の流れそのものが、内容になります。曲順を決めていないと、次の曲を探している間に、無言の時間が長くなりがちです。この記事では、セットリストを作るときに決める項目、曲順の考え方、リクエストの受け方、画面への出し方を、順番にまとめます。著作物の扱いは、配信サイトやJASRAC等の許諾の仕組みに関わるため、確認先の考え方のみ触れます。

セットリストが必要な理由

歌枠のセットリストは、歌う曲を並べた、配信の進行表です。決める目的は、3つあります。1つ目は、配信者が、次に何を歌うかを迷わないこと。2つ目は、見ている人に、いまの曲と次の曲が伝わること。3つ目は、配信の長さに合わせて、曲数と休憩の量を調整できることです。

セットリストを作らずに、その場で曲を決めていく配信もあります。その場合でも、歌える曲の候補の一覧は、手元にあるほうが安心です。曲を思い出すことに、気を取られると、歌の質にも影響します。一覧は、紙でも、メモアプリでも構いません。

事前に決める項目

配信前に決めておくと、当日の迷いが減る項目を、表にまとめます。

項目決める内容決めないと起きること
配信の長さ全体の時間、休憩の有無終わりが決まらず、声がもたなくなる
曲数の目安1時間あたり、何曲くらいか時間が余る、または、足りなくなる
曲順最初の曲、山場、最後の曲流れが単調になる
キー・設定キーを変える曲、カラオケ音源の種類歌う直前に、設定を探して、間があく
MCを入れる位置何曲ごとに話すか話すタイミングを失う
リクエストの扱い受け付けるか、何曲まで受けるかリストが、いつまでも膨らむ
権利・規約の確認配信サイトの、音楽に関する規約配信やアーカイブに、制限がかかることがある

この中で、特に見落としやすいのは、権利と規約です。配信で楽曲を歌うときの扱いは、配信サイトや、歌う曲によって違います。歌ってよい曲か、アーカイブを残してよいか、収益化の対象になるか、といった点は、各サイトの案内や、楽曲の管理団体の案内を、必ず確認してください。この記事は、規約の中身を保証するものではありません。

曲順の考え方

曲順に、決まった正解はありませんが、よく使われる考え方があります。

曲数は、1曲の長さが、おおむね4〜5分前後であることを、目安に考えます。MCや、準備の時間も入るので、1時間の配信なら、10曲前後が、無理のない量だと考えられます。ただし、これは一般的な目安で、実際は、声の状態や、話す量で変わります。

リクエストの受け方

リクエストは、歌枠の楽しみの1つですが、扱いを決めないと、混乱の元になります。次のような決めごとを、事前に作っておきます。

  1. 受け付けるか、受け付けないかを決める(受けない回があってもよい)
  2. 受け付ける場合は、歌える曲の一覧を公開する。歌えない曲のリクエストを、減らせる
  3. 書式を決める。たとえば、「曲名 / アーティスト名」の形で、コメントしてもらう
  4. 受ける数の上限を決める。上限を超えたら、「今回はここまでです」と、はっきり伝える
  5. リストに入れる位置を決める。受けた順に、後ろへ足すのか、次に歌うのか
  6. 歌えない場合の断り方を、決めておく

歌えない曲を頼まれたときは、「その曲は、まだ練習中なので、次回までに準備します」のように、前向きな言い方で伝えます。理由を長く説明する必要はありません。曲を覚えて、後日歌う場合は、その旨を、次回の告知に入れます。

リクエストが多くなりそうな配信では、受け付ける時間を区切ります。たとえば、前半だけリクエストを受け、後半は、事前に決めた曲を歌う、といった形です。受けたリクエストが、歌い切れない場合は、「今日歌えなかった曲は、次回に回します」と伝えます。

画面に、いまの曲と次の曲を出す

見ている人にとって、いまの曲名と次の曲名が画面にあると、配信の見通しが立ちます。曲名を知りたい人が、コメントで質問する手間も減ります。

歌枠セットリスト管理は、そのための無料ツールです。曲名、アーティスト名、メモを入力して、曲を並べておくと、画面には、「♪ NOW」の下に、いま歌っている曲、「NEXT ♪」の下に、次の曲が出ます。1曲歌い終えたら、Spaceキー、または「次の曲へ」のボタンで、次の曲に進みます。メモの欄は、キーの変更や、MCの位置など、配信者が自分のために控える場所です。この内容は、配信の画面には出ません。

操作動き
Space、またはボタン歌い終えた曲に印を付けて、次の曲へ移る
「ひとつ戻る」前の曲に戻り、その曲の印を外す
▶選んだ曲を、いまの曲に切り替える(順番を飛ばしたいとき)
↑ ↓曲を上下に動かして、順番を入れ替える
×その曲を、リストから消す

順番を飛ばす▶の操作は、リクエストを急に挟むときに便利です。リクエストの曲を追加して、その曲を▶でいまの曲にすれば、元のリストは崩れません。ただし、飛ばした曲は、「歌った印」が付かないので、あとで歌う予定の曲は、そのまま残ります。

無料版で入れられるのは、10曲までです。それを超える分は、追加できません。1回の歌枠が10曲を超える場合は、歌い終えた曲を「×」で消しながら、後半の曲を足していく方法があります。入力できる項目は、曲名、アーティスト名、メモの3つで、歌詞を出す機能は付いていません。

OBSでの置き方

ブラウザソースとして、ツールのURLを入れます。入れ方は、ブラウザソースの入れ方の手順ページで説明しています。曲の入力や、曲の切り替えは、OBSでソースを右クリックし、「操作」の画面から行います。入力が済んだら「表示専用にする」を押し、パネルを隠します。

歌枠の画面では、歌詞やカラオケの映像、自分のカメラの映像など、ほかに置くものが多くなります。曲名の表示が、カラオケの歌詞と重ならない位置に置きます。画面の下の端や、上の端が、使われやすい場所です。画面の構成の考え方は、配信画面のシーンの設計をご覧ください。

並べた曲と現在位置は、ブラウザの保存領域に残る作りです。ただし、OBS側の保存先は、日ごろ使うブラウザとは別になっていることがあります。配信の本番で使う画面で、事前に入力を済ませ、配信前にOBSの画面で表示を確かめてください。保存の仕組みは、ツールの値が保存される場所に書いています。

曲名が長い曲も、歌枠にはあります。表示の枠に収まるかどうかは、事前に、実際の曲名を入れて確かめてください。収まらない場合は、曲名の一部を略して入力する方法もあります。ただし、略しすぎると、見ている人が曲を検索できなくなるため、正式な曲名が分かる程度にとどめます。同じ曲名で別のアーティストの曲もあるので、アーティスト名を一緒に出す意味は大きいです。

次の曲の表示は、見ている人に予告として働きます。次がリクエスト曲のときは、その曲名が出ることで、リクエストした本人が気づき、コメントで反応してくれることもあります。リスナー側にとっても、自分の頼んだ曲がいつ来るかが分かるのは、嬉しいものです。こうした小さなやり取りが、配信の一体感につながります。

歌詞の扱いに気をつける

歌詞は、著作物です。画面に歌詞を表示する、概要欄に歌詞を貼る、といった扱いは、配信サイトの規約や、権利者の許諾の範囲に関わります。このサイトのセットリストのツールは、曲名、アーティスト名、メモだけを扱う作りです。曲名とアーティスト名の表示にとどめる使い方は、歌詞そのものを表示する使い方と比べて、気をつける点が少なくて済みます。それでも、配信サイトごとに規則が違うため、歌枠を始める前に、そのサイトの案内を読んでください。

配信の長さ別の組み立て例

配信の長さによって、セットリストの作り方は変わります。以下は、考え方の例です。曲数や、時間配分は、声の状態や、配信の雰囲気で変えて構いません。

配信の長さ組み立ての考え方気をつける点
短め(30分前後)歌い慣れた曲を中心に、5〜6曲。MCは短く挨拶と告知に時間を取られ、曲数が減りやすい
標準(1時間前後)前半・後半に分け、真ん中に短い休憩とMCを置く後半で声が疲れるので、後半の最初は楽な曲にする
長め(2時間以上)何度か休憩を入れ、休憩の前後で雰囲気を変える途中から来た人にも、いまの曲が分かるよう、画面に曲名を出す

長めの配信では、途中から見始める人が増えます。その人たちにとって、画面の曲名表示は、「いま何の時間か」を知る手がかりになります。冒頭で説明した内容を、途中で繰り返し伝えることも大切です。リクエストの受け方などは、概要欄にも書いておきます。

曲のリストを育てる

歌える曲の一覧は、一度作って終わりではなく、配信を重ねるたびに育てていくものです。曲ごとに、次のような情報をメモしておくと、次回の選曲が楽になります。

歌った日付を残しておくと、「前回も歌った曲を、今回も入れてしまった」ことを避けられます。同じ曲を繰り返す配信にも魅力はありますが、新しい視聴者と、常連の視聴者の、両方が楽しめるよう、新旧の曲を混ぜる意識を持つと、バランスが取れます。ジャンル別(アニメ、ポップス、ボカロなど)や、雰囲気別(元気、しっとり)に、曲を分類しておくと、場面ごとに選びやすくなります。

声と体のコンディションを考える

歌枠は、声を長く使う配信です。体調の面では、一般的に、水分をこまめに取る、乾燥しすぎた部屋を避ける、無理に出す声を続けない、といった点が言われています。具体的な対処は、個人差が大きいので、ここでは詳しく触れません。体調や声に不安がある場合は、無理をせず、配信を短くする、曲数を減らすなど、リストの側で調整します。セットリストを作っておく利点は、こうした調整が、事前にできることです。

当日、思ったより声が出ないときは、リストの後半を、ためらわずに削ります。「今日は、ここまでにします」と伝えることは、視聴者にとっても、納得しやすい終わり方です。

当日の進行の流れ

  1. 配信の30分ほど前に、セットリストをツールに入力し、OBSの画面で表示を確かめる
  2. カラオケ音源や、音量のバランスを、1曲分だけ試す
  3. 配信を始めたら、最初の挨拶と、今日の流れを伝える(曲数、リクエストの有無)
  4. 1曲ごとに、曲名を一言紹介してから歌う。歌い終えたら、ツールを次に進める
  5. 数曲ごとに、MCや水分補給の時間を取る
  6. リクエストが入ったら、リストに追加して、位置を決める
  7. 最後の曲の前に、「次が最後です」と伝える
  8. 終わりの挨拶と、次回の予告をする

セットリストの更新も、習慣にしておくと便利です。配信が終わったら、実際に歌った曲と順番を、一覧に反映します。予定と実際の差を見ると、次の配信の曲数や、休憩の位置を、現実に合わせて直せます。

よくある失敗

失敗起きること対策
曲を詰め込みすぎた声が枯れて、後半が歌えなくなる曲数に余裕を持たせ、休憩を入れる
リクエストを無制限に受けたリストが膨らみ、歌い切れない上限を決め、超えた分は次回に回す
次の曲の準備が遅れた無言の時間が長くなる歌っている間に、次の曲の設定を整える
OBSでリストが消えていた入力し直しになる本番の画面で、事前に入力して確認する
規約を確認していなかったアーカイブなどに制限がかかることがある配信前に、サイトの案内を読む

チェックリスト

まとめ

歌枠のセットリストは、配信前に決める項目、曲順の考え方、リクエストの決めごと、画面への出し方の4つで組み立てられます。曲数に余裕を持たせ、リクエストの上限を決めておくだけで、当日の負担は、かなり軽くなります。規約の確認も、忘れずに行ってください。画面に曲名を出すには、歌枠セットリスト管理のような、無料のツールが使えます。

この記事のOBSの説明は、OBSの一般的な仕様と、このサイトのツールのプログラムの内容にもとづいています。すべての環境で、実機を使って確かめたものではありません。表示や動きが違うときは、お問い合わせからお知らせください。

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