Ctrl+Jを検索窓に貼り続けるのをやめた日

kamitool 運営者・個人開発の記録

セルの中の改行を消すたびに、検索窓に「見えない文字」を貼り付ける裏技を使っていた。毎回やり方を忘れて検索し直していた話と、そこから作ったツールの話を書く。

木目のデスクの上にノートパソコンが開かれ、画面にはExcelの置換ダイアログが表示されている。付箋にキーボードショートカットのメモが書かれ、コーヒーカップが置かれている様子。
「検索する文字列」の欄が空欄に見えるのに、実は改行コードが入っている状態。

「検索する文字列」が空欄に見える置換

他部署から届いたExcelを開くと、住所や備考の欄に、Alt + Enterで入れられたセル内改行が挟まっていた。1つのセルの中で「東京都渋谷区」で改行して「渋谷1-2-3」と続く、見た目は整っているが、システムに取り込むと行がずれる原因になる改行だった。

これを消す方法は、検索して調べるたびに同じページにたどり着いた。置換ダイアログの「検索する文字列」の欄にカーソルを置き、Ctrl + Jを押す。押しても画面には何も表示されない。見えない改行コードが、見えないまま入力されている。

毎回、同じ手順を検索し直していた

この方法自体はうまく動く。ただ、月に1回あるかないかの作業だったので、次に使うころには手順を忘れていた。

検索して、同じ解説記事を読んで、同じ手順を踏む。この繰り返しに、あるとき無駄を感じた。

気づいたのは「見えない操作をなくせばいい」ことだった

Ctrl + Jが分かりにくいのは、見えない文字を、見えない操作で入力するという組み合わせのせいだった。貼り付けるだけで改行を検出して、ボタン1つで削除できれば、覚えることは何もなくなる。

そこで、表計算ソフトのコピー形式(タブ区切り・引用符で囲む形式)をそのまま解析して、セルの区切りと行の区切りは残したまま、セルの中の改行だけを見つけて処理するページを作った。

ここで書いたツールを、実際に試す

セル内の改行を削除するツールを開く

実際にどう動くか

Excelやスプレッドシートから複数列・複数行をそのままコピーして貼り付けると、セルの中の改行だけを検出する。

処理結果
改行を削除「東京都渋谷区」+「渋谷1-2-3」→「東京都渋谷区渋谷1-2-3」
半角スペースに置き換え「東京都渋谷区 渋谷1-2-3」

セルの区切り(タブ)と行の区切りはそのまま保たれるので、貼り戻したときに列や行がずれることはない。

表計算ソフト以外の文章にも対応

メールやメモ帳からコピーした文章には、セルという概念がなく、すべての改行が対象になる。このツールは「普通の文章として、すべての改行を対象にする」という切り替えも用意し、表計算ソフトの形式と区別して処理できるようにしている。

作ってみて変わったこと

Ctrl + Jという操作自体を、もう誰かに説明する必要がなくなった。貼り付けてボタンを押すだけなので、月に1回の作業でもやり方を忘れない。

この作業を人に頼むときにも変化があった。以前は「置換ダイアログを開いて、検索する文字列の欄にカーソルを置いて、Ctrl + Jを押して」と、口頭で説明するのが難しい手順だった。今は「このページに貼り付けて」と伝えるだけで済むので、引き継ぎのコストそのものが下がった。

使うときの注意

セルの中の改行をすべて削除すると、住所の途中に建物名を改行で分けていたようなセルでは、町名と建物名がくっついて読みにくくなることがある。削除ではなく半角スペースや読点に置き換える選択肢を用意しているのは、こうした場面のためだ。どちらが適切かは、元の改行が「区切り」として使われていたか「見た目の折り返し」として使われていたかで判断している。

よくある質問

Ctrl + Jの置換がうまくいかないのですが

欄に何も表示されないため、入力できているか分かりにくい操作です。このツールならキー操作は不要で、貼り付けるだけで処理できます。

複数の列をまとめて処理できますか?

できます。何列でも一度に貼り付けてください。セルの区切り(タブ)と行の区切りはそのままに、セルの中の改行だけを処理します。

入力した内容はどこかに送信されますか?

送信されません。処理はすべてお使いのブラウザの中で行われます。

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